ドイツ・ブンデスリーガ 活躍した日本人選手

ドイツで活躍

サッカーにおける世界の4大リーグのひとつに数えられるドイツ・ブンデスリーガ。ヨーロッパのクラブ世界一を決めるチャンピオンズリーグでも過去には優勝チームを輩出しています。このような強豪ひしめくブンデスリーガで初めて活躍した日本人選手が奥寺康彦で、ブンデス1部で26得点を記録しています。その後岡崎慎司に破られ、さらに香川真司に塗り替えられるまで奥寺の記録は数十年の間トップであり続けました。奥寺の後、続々とブンデスリーガでプレーする日本人選手が現れ始めます。しかもリーグ制覇に貢献する選手さえいました。優勝時に長谷部誠はヴォルフスブルグで、香川真司はドルトムントでレギュラーとして活躍しています。

それにしても4大リーグの中で何故ブンデスリーガで活躍する選手が多いのか不思議です。たしかに三浦知良や中田英寿はイタリアに活躍の場を求め、数名が続きましたが、日本人選手がドイツほど活躍したとは言い難い面があります。その理由としてしばしば、勤勉な国民性において日本とドイツが似ていると言われます。ただそれだけでは説明がつきません。ひとつ確実なのは、最初にプレーした選手の印象によって国の印象も左右されることです。中田英寿が活躍すればイタリアの日本に対する見方が変化したように、ドイツでも奥寺康彦の活躍で日本の見方が変化したのでしょう。つまり自分のチームに招くだけの価値があると判断したのです。ですから、ブンデスリーガでプレーする選手が多いことが意味するものは、それ以前の選手たちの輝かしい足跡です。ドイツでは日本人選手がフォワードやミッドフィルダー、ディフェンダーどのポジションでもレギュラーを勝ち得ています。いずれリーグ得点王が誕生することも夢ではないでしょう。